本当の言葉

2003年3月24日
昨日の昼食会がありまして伯父夫婦の古希のお祝いを兼ねたものだったのですが、その時伯母が挨拶として子供の頃の話をしてくれました。
 その時に初めて伯母が子供時代にかなり命がけな体験をしていた事を知りました。
伯母は当時戦争によって疎開していた上の姉妹とは別に、市内でお母さんと一緒に居たところを空襲にあい、なんとか焼け野原の方へ避難して一晩そこで過ごし。
 その後、夜が明けてから数十キロ離れた親戚の家まで歩いて疎開した事があったそうです。

 伊勢湾台風の被害にも合い、公園に組んであった櫓の上に避難して水に流されそうになる恐怖にも耐えたそうです。
 周りの人が助けに来ようとしても水の力で押し戻され救出も上手くいきません。
 さらに櫓の根元には大木がひっかかり、それを子供が水の中を潜ってどかしたそうです。
 もしその大木をどかさなければ、伯母はそのまま流されていたかもしれません。
 今現在生きて今という時を過ごせていることがとてもありがたいと、少し涙声で語る伯母は最後に
「今の世の中が本当に平和であって欲しい」
 そう言って話を締めくくりました。
 その言葉はとても重く、そして真実の言葉なのだと私は感じました。

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